働き方改革？何それ？今年はお盆休み返上でエアコンを洗っています。
さて、今回は福岡市東区で、日立エアコンRAS-X56E2のクリーニングです。
このエアコン、2015年製の最上級モデルですが、超難解な部分のある厄介な機種です。フィルター自動お掃除機能、くらしカメラ3D、ステンレスクリーンは一緒。
問題は、３分割されたフロントフラップが付いているドレンパンの脱着。
今回ばかりは、適当に済ませる安請け業者さんに聞きたい！この機種、本当にドレンパンを外さずに洗うの？どうやって？それでキレイになる？でも面倒だから外さないよね？
ただでさえ、ドレンパンの脱着に難のある日立エアコン。このXシリーズは上級モデル。コネクターの数やネジの数、部品の数、配線の取り回し等々、構造が複雑難解です。
そんな日立エアコンRAS-X56E2の分解クリーニングです。
最初の問題発生！左側が掌さえ入らない。左側に配線や基盤があれば対応できませんね。今回はお客様に「途中断念もあり得る」という事を了承済みで作業開始。
基盤が正面に2つ。当然、取り外します。全てのコネクターを抜いて配線を解いて・・・作業場の下には、分解した数多くのエアコンのパーツが並べられています。
お掃除ユニットを外した状態。問題はここからです。この状態でファンの内部がキレイに洗えると思いますか？3連フラップが邪魔でしょ？
という事で、左側に余裕が無く大変面倒ですが、頑張ってドレンパンを外してみます。
とにかく固い！無理すると破損するのでは？と思う程固い！
おまけにドレンパンの中は、水が溜まっているので無理が出来ない！何度か休憩を挟んで冷静に左右からジワジワと攻めて、最後は気合い！で無事取り外す事が出来ました。
このドレンパンを外すのに1番時間がかかりました。
この機種はファンも無理なく外せるタイプ。頭の中で「洗浄後、取り付ける際に苦労するだろうな～」と思いましたが、頑張ってファンを抜き取りました。
ドレンパンに付いているモーターを外せば、3連フラップを抜いて洗う事が出来ます。
取り外した部品や、フローファンは浴室をお借りして、熱湯除菌漂白でキレイにします。
日立エアコンRAS-X56E2の洗浄後です。熱交換器やドレンパン、ファンカーブの内部、フローファンもキレイになりました。
ここまで分解出来れば、熱交換器だけの本体を洗うのは楽です。それよりも、浴室で洗う部品の多い事・・・。こっちに時間がかかります。
分解して洗ったステンレスクリーンのフラップバーも、お掃除ユニットもピカピカです。
キレイに洗った部品を組み立てる際に、やはりスペースの無い左側が原因で余計な時間がかかります。特にフローファン。もう大変でした。
左下写真。組み立て後の動作確認です。問題なくフィニッシュ！無事完了です。
あとがき・・・つーか・・・今回のエアコンクリーニングについて。
今回の作業時間、約6時間40分。朝9時から始めて、気付けば夕方4時前。よく集中力が持ったと、自分で自分を褒めましたよ。本当に疲れた～。
問題の1つ。左側に余裕が無い事。正直、最初にお断りしようかと迷いました。
お掃除ロボまでは、何とか分解できるとして、肝心なドレンパンとフローファンの脱着に支障があります。また、ドレンパンを外さないと、ファンや内部をキレイにできません。
途中で何度「もう諦めようかな？」と思った事か！！
当店がよく言う「設置状況」の事です。同じ機種でも設置状況次第で、作業時間に大きな差が出ます。また、無理な作業はリスクが高くなるだけです。
そのため、通常は上下左右に分解に必要なスペースが無い場合は、お断りしています。
