さて、前回の続きで、富士通ノクリアXシリーズの作業内容を見てみましょう。
機種は、富士通ノクリアAS-X80F2Wです。
2016年製モデルで、フィルター自動お掃除機能は勿論の事、プラズマクリーン、メタルハイコート送風ファン、インテリジェンス機能、刻み温度設定、パワフルジェット気流、等の機能を兼ね備えたハイスペックモデルです。
クリーニングの前に設置状態を見ると、左側が壁に近く掌が入りません。ですがノクリアXは正面基盤なので対応可能です。それでも作業はやりにくい。
エアコンの状態は・・・見ての通り、ホコリが溢れています。
ノクリアXの分解図。左右の「デュアルブラスター」という送風ファンを外します。
簡単に説明していますが、本当に面倒です。
安請け業者さんの多くは、左下写真の状態でクリーニングを行います。
当店では、他の富士通エアコンと同様、背面板一体型のドレンパンと一緒にフローファンも降ろしてクリーニングを行います。
壁側には熱交換器だけの状態で高圧洗浄を行います。
背面板一体型のドレンパンとフローファンは、浴室で熱湯漂白除菌でキレイにします。
先ずは、ドレンパンに付属しているモーター等を、取り外さなければなりません。地味に時間のかかる作業です。何度も言いますが、分解過程が多い程、作業時間は必要です。
問題はコレ。左右のデュアルブラスター。カビとホコリまみれのファンを取り出すのに、物凄い手間暇がかかります。誰かが言ったか「マトリョーシカ」のように、何度も何度もカバーを開けては、ひっくり返して中のファンを取り出します。
地味な作業に、時間だけが刻一刻と過ぎていきます。
やっと分解が終わると、洗う部品類の数の多い事・・・。ノクリアXはパーツが多過ぎ。これまた部品を洗うのに時間を要します。
そして富士通ノクリアの弱点。お掃除ユニットは洗えません。手拭き作業になります。
カビやヤニ等で著しく汚れていると、物凄い時間がかかります。
それでは洗浄後です。
壁に掛かった熱交換器や、ドレンパンにフローファン。そしてデュアルブラスターの送風ファンに、その他の部品を洗い終えた頃には、もうクタクタです。
問題はこれから。取り外した様々な部品を組み立てて、元の状態に戻す必要があります。また時間だけが刻一刻と過ぎていきます。
やっとの思いで組み立てて、動作確認をする頃には夕方。丸一日作業です。
昨年に数台クリーニングを行っていますが、全然作業時間が縮まりません。
この機種を洗った直後に決断!値上げ致します。という事で、今年から
「富士通ノクリアXシリーズ」1台/24,800円。になります。
今回の記事で納得できない方は、遠慮なく安請け業者さんへご依頼下さい。
キレイに拘れば拘る程、作業時間は必要です。それに伴い、料金が高いのは必然です。
予めご理解の程、宜しくお願い致します。